punk guy, play guy
低身長のソイツの、目線に合わせるように上体を折ったオレを、
突然、視界に飛び込んできたからか。
丸い目をさらに、まん丸く見開かせたかとおもうと
心底、訝しげに顔を歪め警戒心をモロにダシてくるンで
逆にコッチも気持ちを悪くしちまうってモンだ。
・・・・・イヤ、っつーか。
ンなお堅い身持ちなら誘われても合コンなンか来んなよ。
内心ではそンな悪態は吐きつつ、堪えて飲みくだし。
「キョーのオサカナちゃん」は釣りてえーオレのスケジュールとしては
意識を立て直すとサングラスのつるに指を引っかけ、
片目を吊り上げながらオンナとの、微妙な攻防戦を嗾けてみる。
間合いを詰めるよーに目を合わせてやると、
「あんたさっきの合コン、リタイアしたデショ」
「…どちら様ですか」
「退屈ソウにしてたモンな。そのガキっぽさじゃあ仕方ね」
「どちら様?」
「まアー、オレなら?無難なオンナでもイかせられっから今夜相手してやってもイー」
「警察、呼びますか?」
「……………オマエ、オレをナメてんの?」
・・・・・さすがにハナシ通じなさすぎて軽く素にもどっちまったじゃねえーの。