振り向いて欲しくて〜初恋は甘くてちょっとほろ苦い〜
そんなこんな考えていたら、もう校長先生のお話が終わって、もう少しで私の番になってしまった。



「次は新入生代表の挨拶です」



私はそれを聞いて立ち上がった。



落ち着け、落ち着くんだ。私。



スゥーっと息を吸って私は読み上げた。



私の挨拶が終わると、みんなが拍手をしてくれた。



大丈夫かな。カタコトになってなかったかな。



そんな不安を押し寄せて、私は取り払うように、ぶんぶんと首を横に振った。

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