(総愛され予定の)悪役令嬢は、私利私欲で魔法界滅亡を救いたい!
 確か、このメインの三人の他にも隠しヒーローが、居たはずだけど……各パラメーターマックスで三人の好感度もマックスにならないと起きない逆ハーレムエンドを達成しないと、そもそも隠しヒーローの居るルートへの分岐の選択肢を選ぶことが出来ない鬼畜仕様になっていた。

 だから、ゲームガチ勢でもなく乙女ゲーム系は満遍なく楽しんでいたエンジョイ勢の私には、それが誰かなのかは知らないままで、こうして転生して来てしまった。

 そして、ここで悪役令嬢の役目を果たすはずだった私にとって、大事なことはひとつだけ。

 アクィラ魔法学園を舞台とする乙女ゲーム『恋色魔法学園』は……まず、始まってもいないから、キャラや恋愛イベントの知識があっても、どうにも使いようがないってこと。


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