学園トップのワルい王子様にくちびる奪われちゃいました!?
不思議に思って右を向けば、背の高い男の子。
私が抱えていたパイプ椅子を手に取って、こちらをまっすぐ見下ろしている。
シルバーアッシュに染まった髪がくしゃくしゃっとお洒落にまとまったヘアスタイル。
整った顔立ちに、耳には小さなピアスがきらりと光る。
校則の真逆をいくようなスタイルだ。
先生の力も及ばず、そこそこ風紀は乱れた学校として有名だけど。
今の最高学年の中でも不良グループとしてそのトップに立っているであろう、江本京先輩だ。
「持つよ?重いでしょ?」
「え、あ……」
怖いと思っていた人に初対面で親切にされて、なおさら怖くなる気持ちをどうかわかって欲しい。
返事も上手く出来ずにいる私から、江本先輩はパイプ椅子を奪うように手に取る。
ふわっと体が軽くなったように感じた。
私がそれほど重いと思っていたパイプ椅子二脚を、江本先輩は軽々片手で抱えている。
「どこに持っていくのこれ?」
私が抱えていたパイプ椅子を手に取って、こちらをまっすぐ見下ろしている。
シルバーアッシュに染まった髪がくしゃくしゃっとお洒落にまとまったヘアスタイル。
整った顔立ちに、耳には小さなピアスがきらりと光る。
校則の真逆をいくようなスタイルだ。
先生の力も及ばず、そこそこ風紀は乱れた学校として有名だけど。
今の最高学年の中でも不良グループとしてそのトップに立っているであろう、江本京先輩だ。
「持つよ?重いでしょ?」
「え、あ……」
怖いと思っていた人に初対面で親切にされて、なおさら怖くなる気持ちをどうかわかって欲しい。
返事も上手く出来ずにいる私から、江本先輩はパイプ椅子を奪うように手に取る。
ふわっと体が軽くなったように感じた。
私がそれほど重いと思っていたパイプ椅子二脚を、江本先輩は軽々片手で抱えている。
「どこに持っていくのこれ?」