学園トップのワルい王子様にくちびる奪われちゃいました!?
体育館に着くと、バスケットボールをして遊んでいる上級生が江本先輩の存在に気づき、ピタリと動きを止めて固まったのがわかる。
江本先輩は見向きもせずに倉庫へと向かって歩みを進め、そのあとを私は小さくなりながらあわてて追った。
遊んでいた上級生たちはそれを見て逃げるように体育館から出ていく。
やっぱりそんなにも怖いのだろうか。
ここまで来る道のりで会話する分には、江本先輩は意外にも優しいイメージのほうが強かったけれど。
倉庫の扉を開けて、パイプ椅子を片付けた江本先輩がひと仕事終えたようにパンパンと手を手で払う。
「あ、ありがとうございました」
ぺこっとお辞儀をして丁寧にそう言うと、目の前に立った江本先輩が私の手首をきゅっと掴んだ。
そして器用にもう一方の手で倉庫の扉を閉めると、薄暗い庫内にふたりきり。
「え……」
江本先輩は見向きもせずに倉庫へと向かって歩みを進め、そのあとを私は小さくなりながらあわてて追った。
遊んでいた上級生たちはそれを見て逃げるように体育館から出ていく。
やっぱりそんなにも怖いのだろうか。
ここまで来る道のりで会話する分には、江本先輩は意外にも優しいイメージのほうが強かったけれど。
倉庫の扉を開けて、パイプ椅子を片付けた江本先輩がひと仕事終えたようにパンパンと手を手で払う。
「あ、ありがとうございました」
ぺこっとお辞儀をして丁寧にそう言うと、目の前に立った江本先輩が私の手首をきゅっと掴んだ。
そして器用にもう一方の手で倉庫の扉を閉めると、薄暗い庫内にふたりきり。
「え……」