ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
出会い
4月の昼下がりの日曜日
僕は人気のカフェに行きたいと彼女に頼まれて1時間並んで外のテラス席に座っていた。
桜がちょうど見頃でこの季節は人が多いのは知っていたが、さっきイタリアンの店で食事をしたばかり。
それにいつも少食で食べれないと言う彼女はいつも食事を残し、僕は自分の注文分と彼女の残りを平らげて今は腹が一杯
まあ僕自体は割と食欲はある方だしそれは別にいいんだけど…
さすがに並んでる1時間では消化はしきれず僕はコーヒーだけ注文したのに、彼女はパンケーキを頼んだのだ。
じゃあイタリアンに行く事はなかったのにさ、前から行きたいって言ってたからランチの予約を入れたのだし?
カフェに行きたいなんて聞いたのは当日だし?
「食べれないだろ」と言っても「人気のパンケーキだから食べてみたいの」と頼むんだよな。
俺はもう残しても食べれないぞ…
その場で言えたら良かったんだが…
まあ、まだそこは我慢ができる範囲なのか?と毎回自分に問いただすんだ。
上甲優(じょうこうゆう)C大学の4年生
今の彼女の彩心(あこ)は1ヶ月前に告白されて付き合う事になった。
まあ前の彼女と別れて2ヶ月、フリーだったからとりあえず付き合ってみたが今回も心が満たされる事はなく、なんとなく僕が嫌になって別れるって事を繰り返してきた大学生活
「優、一緒に写真を撮ろうよ」
パンケーキが運ばれると写真を撮りたがった。
「いや、いい…いつも言ってるだろ、写真に映るのは嫌いだって、覚えろよ」
全く…いい加減にしろよな、何回言ったと思ってんだ…デートの度に僕と写真を撮りたがる。そろそろ彩心とは終わりかな…
デートもSNSで人気の所に行きたいとばっかり言うから連れては行くがそろそろ疲れてきた。
僕はゆっくりゴロゴロしたいのが本音だが付き合い初めだし彼女の事を知る為に最初は色々と付き合うのだ。
大学の友達にはいつもスタイル抜群で綺麗な子とつきあって羨ましいと言われるが僕は本気で好きになったのは高校の時の1度しかない。
だから体の関係をもってもそんなに夢中になることはなく自分は淡白でただ性欲を満たすだけで付き合ってるのかなとさえ思えてくる。
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