ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
「田舎で代々農家なんで野菜はたくさんあって小さい時から料理も手伝って唯一習い事が出来たのがピアノだったんですよ、近所の人に習って…子供も好きだし保育士に中学生の頃からなりたくて、高校から独り暮らしなんですね」
お酒が入ると結羽はよく話しだした。
優は冷酒を結羽に注いでいく。
「夢を実現出来て凄いと思いますよ」
「でも、じょう先生に怪我をさせちゃってすみませんでした」
「いえ、僕がやったことです、結羽先生は何も責任を感じることはないです」
「だって、私が朝に怪我をしなければじょう先生は手伝わなくてよかった訳ですから」
「やめましょう、自分を責めるのは…今はこんなに美味しいごはんとお酒があるんですから」
「そうですね…ごめんなさい」
チンとまたグラスを合わせた。
「でもね……私は……」
おっと危ない、優は結羽のグラスを持った。
「結羽先生、眠いですか?っていうか寝てますよねー」
えーっとまずソファに…
結羽を横にさせ、食器を下げて流しに持っていく。
これ確かソファベッドだよな、友達のとこで見たことあったような…
優は下からマットを引っ張りだして収納から布団を出した。
「おー、合ってた」
ヨイショ、ヨイショと結羽を枕まで引き上げて布団をかけた。
今までの彼女のように軽々とは運べないが優は何だかそれが可愛らしく思って楽しかった。
あー、僕が帰ると鍵がかけれない
しばらくスマホでゲームをしていると優も酔いと睡魔が襲ってきて一緒に布団に入ったのだった。