ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
5日目 感動
「うっ……ハァハァ」
優は嫌な夢で目が覚めた。
「…久しぶりに見た」
優はベッドから出て冷蔵庫から水を出して飲んだ。
4時か…
優はパソコンを開いて時間までレポートをしていた。
時間に余裕があったから今日はバスで通勤をすることに。
やよい保育園は古くからの保育園なのでちょうどやよい保育園前とバス停の名前にも使われているのだ。
ちなみに結羽のコーポはバス停から保育園前をすぎて2停留所先に行ったところで歩いて20分ほどかかる。
結羽先生は痩せたい為と歩いて通勤をしていると聞いたけど、園でも結羽先生は結構動いてる方なんだけどな…
保育園前のバス停で降りてから国道を横切るための陸橋があり、陸橋の上を歩いていると結羽先生が歩いて保育園に向かって来ていた。
僕が陸橋から手を振ると気づいてくれて結羽先生も手を振ってくれた。
嬉しくなって急いで陸橋を下りて保育園に入らずに結羽先生の所に走って行った。
「おはようございます、じょう先生、こっちに来ちゃダメじゃないですか(笑)」
「アハハッ、何か引き寄せられました(笑)」
2人で保育園に向かう。
「朝ごはんは食べましたか?」
「コーヒーだけです」
「やっぱり、抜いてると思いました(笑)」
「すいません」
保育園の門を入り一緒に職員室に行った。
『おはようございます』
中にいた先生達に挨拶をする。
「ハモっちゃって仲がいいですね」と他の先生に言われる始末。
エプロンをつけてコスモス組さんへ行くと先に来ていた千景先生が寄ってきた。
「結羽先生!」
「おはようございます、千景先生、どうしたんですか?そんなに慌てて」
「見て!」
千景先生の手の方向を見ると1人立ちしている園児がいたのだ。
教室のど真ん中に立っている。
「えっ、紫音(しおん)くん?」
うんうんと千景先生が頷く。