ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
優は夜ご飯を食べる為にいつもの居酒屋に歩いて行くと仲間達がいた。
「どう?保育園の実習は」
「あー、うん、何か色んなことが毎日起きてさ、一日が早いような、長いような不思議な感じ」
「大変?」
「うん、感情が追いつかない」
「でもさ、優の顔、優しくなってるよ」と友達に言われた。
「疲れじゃなくて?(笑)」
優は自分の顔を押さえた。
「疲れじゃないな、目がなんか違う、うまく言えないけどさ」
「優は、酒は?」
「やめとく」
友達が烏龍茶を頼んでくれた。
「子供目線だからさ、酒の匂いはさせたくない」
「おいおい、去年の実習は普通に呑んでたじゃないか」
「そうだけど、今の教育係の人が酒好きだけど休みの前の日に飲んでるって聞いてさ、仕事に真摯に向き合ってるというか…」
幼稚園実習の去年はまだ大学気分だったと友達に伝えた。
「優の生活態度を変えるくらい真面目な人なんだな」
「あぁ」
優は先に帰るなと早々と店を出た。
あー、結羽先生のご飯が食べたい……
居酒屋で食べたばかりなのに優は結羽先生の料理に胃袋をつかまれているような気がするなー
明日もがんばるぞと背伸びをしたのだった。