ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
ピッ、ピッとボタンを押す音が聞こえる。
少しずつ離れて行き、結羽も入れて撮った。
「次に行きますか?」
「はい」
つくしは結構平面なんですけど、わらびは山の急な斜面とかに生えてるんですと結羽から説明を受けて、ゼンマイと間違えないでくださいと僕が取ったものをポイっと捨てられた。
「えー、似てる」
「全然違います(笑)」
1時間半後にたくさんのわらびを優が抱えて卓の所に戻ってきた。
「おっ、さすが姉ちゃん、結構な収穫」
「卓、車に袋がなかったかな、ちょっと見てくれよ」
「うすっ」
卓がゴミ袋を見つけて広げてくれて優は入れていく。
「姉ちゃん、これ今日アク抜きして明日持って帰んの?」
「うん、そのつもり、無理かなー」
「それじゃ、僕は結羽先生の所に食べに行ってもいいって事ですよね?」
「えーと、いいですよ?」
「姉ちゃん!先輩は男だよ」
「でも…いつも私が酔いつぶれちゃって(笑)」
「心配するな、卓、実習期間は手を出したりはしない」
「マジかよ、姉ちゃん、先輩はマジでモテるからさ、傷ついても知らないぞ」
「ひどいな、卓、僕から好きって言ってんのにさ」
「でも、丸い姉ちゃんですよ?スタイルは良くないし」
「丸くて可愛いじゃん、卓はスタイルで女を選ぶのか?」
「いや、そりゃ性格ですけど…」
優は機材を車に入れ始めた。
「天気が悪くなりそうだ、引き上げよう」
卓も空を見て感じたのか帰る支度を始めた。
昼食を食べて優は部屋で昼寝をする事にした。
初めてのわらび採りに夢中になってしまい少し疲れてしまっていた。
山道は慣れないと歩くのも以外ときつかったのだ。
布団の上でストレッチをしているとウトウトしていたようで雨の音で目が覚めた。