ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
10日目 風邪
次の日、目を覚ますと朝からダルい優
あー、これ熱が出るパターンじゃん
ヤバいな明日から仕事なのに…
雨に濡れたわけでもないのに、やっぱり気を張っていて疲れが出たのかな…
結羽先生に連絡っと…
心配するかもしれないけど料理を作る都合もあるしな
優は少し熱がありそうなので今日は大事を取って家で休んでますねとLINEを入れた。
コーヒーマシンでブラックコーヒーを飲み暗いリビングでぼーっとする。
電気をつけようとも思わなかった。
あれ?俺って今まで自分の部屋で何をしてたっけ…
しばらくすると結羽からLINEが来た。
食事出来てますか?ときたからコーヒー飲んでますと答えた。
住所教えてくださいときたので一応教えたが、うつるといけないし、雨なので結羽先生もゆっくりしてくださいと送るとわかりましたと返事がきた。
冷蔵庫にあったエネルギーチャージのゼリーをギュッと握って飲み、市販の風邪薬を飲んで寝室に行って横になった。
どのくらい寝ていたんだろう、雨のひどい音が窓に当たり目が覚めた。
時計を見ると夕方の5時
昼も食べずに眠っていたのか…
自分のおでこに手を当ててみると熱はないようだった。
「はぁ、コンビニで何か買ってくるか」
あまり食欲は無いが少しでも食べて薬を飲んでおきたかった。
30分ほど待つと雨はほとんど止んだ。
マンションを出て近くのコンビニに行くと塩むすびとパンとカップ麺とゼリーを買いマンションに戻ると見慣れた後ろ姿があった。
その後ろ姿は紛れもなく結羽先生で上を見上げている。
優は後ろから片手でツンツンと背中をつついた。
振り向くとびっくりしていて「寝てなきゃ…」
「腹減って…買い物にって…来ちゃダメじゃん」
「でも…心配で…」
「ありがとうございます」
結羽はコンビニの袋を見ていた。
「カップ麺?」
「あんまり噛みたくなくて…」
「お粥作りますよ」