ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
「お待たせしました、卵粥にしようと思ったんですがカバンの中で割れると大変なので、私が去年漬けた梅干しを持ってきました」
「梅干しまで漬けるんですね、僕、お弁当に小さめのカリッとしたのしか食べたことないです」
「あら、じゃあ酸っぱい顔になるかもですね、昔ながらの梅干しなんで」
「いただきます」
優は少しだけ食べると「うー、酸っぱい」と顔をしかめた。
「お粥も一緒に食べてください」
スプーンでお粥を口に入れると「あっ、旨い!」
しっかり梅干しをほぐしてお粥をぺろっと食べてしまった。
「あったまりましたし、お粥って美味しいですね」
「お酒の〆にもさっぱりしていいんですよ、あと飲みすぎた次の日とかも」
「僕…結羽先生にかっこ悪いとこだけ見せてますね…まだ出会って10日くらいなのに鼻血だしたり、熱を出したり」
「そんな事ないですよ、頼りになる所もたくさん見てます」
食べ終えると結羽は食器も下げて洗ってくれた。
「今まで自分一人で楽しんできたことが、じょう先生が料理も美味しいって言ってくれて、お酒も付き合って呑んでくれて…私こそ酔いつぶれたら重いのにいつも寝させてくれてるし、結構楽しいです」
「結羽先生…は…温かいです、人に優しい」
結羽はお水と薬を持ってきてくれた。
「これ飲んで寝ましょうね」
ゴクンと薬を飲むと寝室に行き横になった。
「結羽先生…手…」
結羽はタオルで手を拭いて優の手を握った。
すーっと眠りに入っていった。
「寝ちゃった…疲れが出たのね」
冷蔵庫の中も水とかチャージゼリーくらいしか入ってなかったし外食かコンビニなんだな
服もあちこちに散らばってるし、片付けていいのかな…
ゆっくりと優の手を離して洗面所に行ってみた。
やっぱりまとめて洗うタイプね
とりあえずシワになりそうなものを1度洗い浴室乾燥をして、下着類は洗濯乾燥を回した。