ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい

「それではついてきてください、園を案内しますね」

「はい」

優はエプロンをつけて結羽について職員室を出た。

各教室とクラスの年齢、2階建ての保育園で隣には給食室の建物と1通り説明を受ける。

早番、普通、遅番出勤の表をもらい、結羽と同じ時間に入る事を聞き、朝の掃除にとりかかった。


7時半を過ぎると親に連れられて園児がやってきた。

少し小走りにやってくると結羽に抱っこを求めてきた。

3歳児くらいだろうか

「おはよう、大(だい)くん」

「ゆうせんせい、あのね、きのうね…」と話し始める。

「あれ、おはようは?」

「あっ、おはよう忘れてた」


「おはようございます、結羽先生、よろしくお願いいます」

「はい、おはようございます、大くん、ママにいってらっしゃいして」

「ママー、いってらっしゃい!」

「大くん、偉かったね、はい、昨日どうしたの?」

入り口から一番近い教室に手を繋いで入り大くんの話を聞いてあげる。

「うん、きのうね…ママのたんじょうびでケーキたべた!」

「そう、いいなぁ、ケーキ、美味しかった?」

「うん!」

「大くん、今日からじょう先生がお勉強にきます」

「じょう先生、お勉強頑張ってね」

「ありがとう」

大くんは話し終わるとおもちゃで遊び始めた。

教室に置いてある園児の表の大くんの所に○をした。

「8時半までは先生の数も少ないのでこの教室に集められます、それから各担任の先生がクラスへと移動します」

「なるほど、わかりました」

それからはバタバタの忙しさだった。

結羽のクラスはコスモス組さんで1階の1番奥の部屋で9時になるともう1人の先生、千景(ちかげ)先生を紹介された。

結羽はじょう先生を紹介してきますと各教室を回り、優は園児と先生達に挨拶をしたのだった。

男の先生は珍しく園児達は優にすぐに寄ってきた。

目線を合わせてくださいと結羽先生に言われ優は膝を曲げてしゃがみ、園児達の質問攻撃を受けたのだった。

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