ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい

私が色々しちゃうとじょう先生を甘やかす事になるのかな?

でも彼女を家に入れないのにリビングは片付いているし、コンビニの容器もちゃんと洗ってはいるから全く家事が出来ない人ではないと思うんだけど…

じょう先生は私にかっこ悪い所ばっか見せてるって言っていたけどそういう所を見せてくれるのは私は全然嫌じゃない、今日だって心配で来ちゃったし、私もじょう先生の事……

洗濯が終わると寝室を覗いて見た。

おでこに手を当てると熱は下がっているようで…

「良かった」

落ち着いてるからそろそろ帰ろうかな

「っ、うーん」

優が険しい顔になった。

「……なんでだよ」と寝言が聞こえ、優は涙を流していた。


結羽は急いで手を握った。

「はっ、ハアハア」

優の目が開いて結羽を見る。

「結羽先生…」

「大丈夫ですか?嫌な夢を見ましたか?」

「…うん」

「大丈夫ですよ、夢ですからね」

大丈夫、大丈夫と繋いでいた手をギュッと握ってくれた。

「帰ろうと思って様子を見にきたんです」

「すみません、もう大丈夫です、ご迷惑をおかけしました」

「じょう先生、本当は?」

「…いて欲しい、でも明日から仕事だし結羽先生にもしっかり休んでもらいたいから、大丈夫です」


「わかりました、じゃあ明日ご飯食べに来てくれますか?」

「もちろんです、嬉しい」

「それでは帰りますね、熱がでたらお休みしていいですからね」

「ありがとうございます」

結羽は部屋を出て自分の家に帰っていった。

夜、結羽はお風呂に入りながら多分じょう先生はいて欲しかったんだろうなと考えていた。

でも甘えなかったじょう先生にも男としてのプライドみたいなものもあるんだろうし、私の事も考えてくれたんだよね、きっと…

明日から園もこの休みの疲れが出る子もいるだろうからちゃんと見てないと!

うん、通常運転に戻るぞ!

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