ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
「この写真は全部わらびを取りに行く前です、晴れてたから空が綺麗ですよね」
「本当ですね、綺麗です」
「卓も綺麗に取れてましたよ」
優は卓のSNSも見せた。
「本当ですね、卓は景色の写真ばかりですね」
「写真部なんで(笑)」
「じょう先生もでしょ(笑)」
「僕は色々ですね、本当は結羽先生の料理も投稿したいけど匂わせとか言われちゃうんで今は我慢してます」
「我慢してるんですか?」
「だっていつも美味しそうだから写真を撮って自慢したいですよ」
結羽先生はポカンとしていた。
「さっきも言ってた匂わせって何ですか?」
「えっと、結羽先生が今日の料理をSNSに投稿したと仮にします、そして僕も同じ物を投稿すると?」
結羽は考えている。
「一緒に食べてるって事ですね!」
「そうです」
「大変ですね、SNSって」
「楽しい事もありますよ、でも結羽先生にはおすすめしません」
「何故ですか?」
「自分と僕の為に作って欲しいからです」
「あっ…もちろんです」
結羽は真っ赤になった。
「こんなに喜んでくれると次は何を作ろうかなってワクワクするんです、1人の時も満足でしたけどメニューが浮かんできますね、明日はちょっと気が抜けそう(笑)」
「たまには気を抜いてください、次は金曜日に来たいです」
「わかりました(笑)金曜日は呑みましょう」
今日は明日の仕事もある為、バスの時間を見て優は自分のマンションに帰っていった。
まだ少しダルいから市販の薬を寝る前に飲み5分おきにタイマーを入れたのだった。