ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
12日目 相談

次の日の終業後は卓と大学で待ち合わせをした。

結羽先生には卓の事よろしくお願いしますと頼まれたが、何の相談かわからないので聞いてみますと答えておいた。

待ち合わせの場所には卓が先にやってきていた。

「わざわざすみません」

「何だ、相談て」

「あの…どこか女子が喜ぶプランを立てて欲しくて…」

「はぁ?どういうことだよ」

卓の話だと実家に帰っていた時の畑の手伝いをSNSに投稿してたら高校の同級生が帰ってたんなら連絡ちょうだいよとDMが来たらしいのだ。

「今まで連絡は?」

「高校で同じクラスだったからLINEは入ってはいるけど友達って感じで、それが休みの日にこっちに来たいって…その1人で来るって…」

「卓は彼女いたことあんの?」

「一応あるけど高校1年だったからまだキスくらいしか…」

「あー、なるほど」

「何で別れた?」

「好きな人ができたからって振られました」

「まあ、良心的だな」

「そうかな?」

「その子って泊まる気なのか?」

「そんなニュアンスでは言われたんすよね、まあ田舎なんで終電とか早いし、車持ってないからどうしようみたいな」

「もしさ、卓の家に泊まるなら絶対手だすだろ?」

「多分…だから姉ちゃんの家で手ださなくて泊まる先輩が凄いなって」

「そう、自分偉いって思うわー(笑)」

もしその子と付き合いたいなら手を出すのは早いと伝えた。

「ずっと友達だったからそんな気持ちになるかな…」

「その子がどういう理由で卓に会いたいと思ったのか、街に出てきたいだけの理由なのかで変わるよな」

「ですよね、普通女友達とかと出てくるんじゃないです?」

「僕もそう思う、もし向こうが卓に好意があったら付き合いたい?」

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