ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
卓は考えていた。
「まず理由が聞きたいですよね、先輩って友達から彼女になったパターンてあります?」
「あるけど思い出したくない過去だな」
「そうですか…先輩でも」
「もし、もしその子が泊まるなら卓の部屋に寝かせて、卓は友達のとこに泊まるって僕のマンションに泊まれよ」
「いいんすか?」
「いいぞ、僕は多分結羽先生のとこにいるだろうから」
「それは俺が姉ちゃんとこに行ってもいいんじゃ」
「まあまあ(笑)卓、飲みに行こうぜ、奢りだ」
「はい」
優はいつもの居酒屋に卓を連れて行った。
「例の居酒屋」
中に入ると「優〜、久しぶり」と何人もに声をかけられる。
「すげーな、先輩の顔の広さ」
好きなもん頼めよと優が言うとビールから始まり卓は次々と頼んでいった。
先輩の友達にも紹介されて俺の事は写真部の後輩と話していた。
「優は寂しがり屋だからさ、後輩もこれから連れてくるんだろうな」
「うるさいよ(笑)、一言多いんだよ、今日はたまたま話してたんだよ、卓はバイトもあるし家は反対方向だから滅多に連れてこれねぇし」
「先輩が寂しがり屋…」
「だから女を作って紛らわせてるんだよ」
「ちげーし、向こうから来るんだよ」
「好きじゃないのに付き合うんですか?」
「まあ、付き合っては見るかな」
「それで振るっていう(笑)」
「でも、もうそれもおしまいだな」
優が友達に話した。
「おっ、ついに本命が!」
「まあな」
「そんな自信満々に言って姉ちゃんにその気がなかったらどうするんですか?」
卓は友達に聞こえないように小声で話した。
「振られるな、でも今はいい感じだよ、心配するな」
「姉ちゃんは本当に純粋なんで頼みますよ」