ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
優は午前中で仕事は終わり、結羽は遠足からみんなが帰ってきてからの終業だった。
優は車で結羽のコーポに行くとまだ帰れていないようで車の中で待つことに…
そうだ今日は卓の友達も来る日だったな
結局どこに行きたいのかは教えてくれていないと卓からは聞いている。
レンタカーを借りたとは聞いたが…
まあ、また連絡は入るだろう。
バックミラーをふと見ると小走りをしている結羽の姿が見えた。
優は車からおりてゆっくりでいいですよと手を振った。
手振りで気づいてくれたのか走るのをやめて歩き始めた。
「お帰りなさい」
「ごめんなさい、遅くなって」
「大丈夫ですよー」
結羽は家の鍵を開けた。
優は車から荷物を出して結羽の家に入っていった。
「日本酒とシャンパンを買ってきました」
「ありがとうございます、シャンパンは飲んだことないです」
「ワインは?」
「安いワインはあります、料理に使った残りを飲んで(笑)」
「シャンパンは最初に乾杯しましょうね」
「はい、乾杯ですね、じゃあさっぱりしたものの方がいいんですかね?」
「いきなりご飯じゃないほうがいいかもです」
「前菜ってことですよね」
結羽は冷蔵庫と冷凍庫を眺めていた。
「ホタテとか?」
「お任せします」
「すみません、走って汗をかいたので先にシャワーしてもいいですか?」
「どうぞ」
お昼ご飯ですと冷凍のおにぎりをチンしてくれて、そのまま下におりていった。
ソファに座ってテレビを見ていると
「…じょう先生」
優は階段から顔だけひょこっと出している結羽を見た。
「お願いです、目を瞑ってください」
「はい、どうぞ」
優は察したのか手で目を押さえた。
「すみません、すみません、料理を考えていたら着替えを持っていくのを忘れました」
「全然大丈夫です、OKになったら言ってくださいね」
結羽がリビングを横切り奥のクローゼットへ歩いていく気配がした。
「もう大丈夫です」と声がかかり優は目を開けた。
「焦りました(笑)」
「今日はまだ昼なのでゆっくりしましょう」
「あっ、じゃあ解凍するものを出しておきます」
優はおいで、おいでと手招きをして結羽を隣に座らす。