ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
シャンパンの意味

結羽の肩にコテっと頭を置き優はいつもこれで癒されるのだ。

そして結羽は背中をさする。

「結羽先生、いい匂い」

肩に乗せた頭はどんどん下に降りていき結羽に膝枕をしてもらった。

「結羽先生」

「はい?」

「今日僕がシャンパンを買ってきたのは1度お別れをする予定とその後の話をしたいからです」

「えっ?」

「今月いっぱいで実習が終わります」

「そうですね」

「僕は結羽先生に出会って本当に好きになりました」

「……」

「実習生と教育係という関係はなくなります、それで結羽先生に返事をもらいちゃんと彼氏彼女として付き合いたいと思いましたが……」

「やっぱり私よりいい人が現れたんですね」

「それは違います、結羽先生は僕の癒しです、これからもずっと……」

「じゃあ、どうしてですか?」

「結羽先生との将来を考えています」

「えっ、将来とは……」

「もちろん結婚です」

「結婚……」


優は膝枕から降りて結羽を抱きしめた。

「結羽先生、僕の彼女になってください……そして来年の春、大学を卒業したら結婚してください」

「うそ……プロポーズって事ですか?」

「はい、僕、色々人間不信になっていたんですね、両親にしても女性や友達に対しても……それを癒してくれたのは結羽先生の温かさだったんです」

「そんな…私はただ料理が好きでたくさん食べて肥えていて、日本酒で酔いつぶれる女ですよ?」

「可愛いじゃないですか、その姿を見て僕は可愛いと思ったんですから」

「あ、ありがとうございます…グスッ」

「それはOKて事でいいですか?」

「ふぁい…グスッ、グスッ」

優はティッシュを取り結羽の涙を拭いた後、頬に軽くキスをした。

「ふぇ…」

「ぷっ……反応が可愛すぎます」

「だって…」

優は丸くて可愛い結羽の肩に手を回し右手で頬と顎を持つと口唇にキスを落とした……

「ふぁ…」

優はソファにもたれ、結羽も引き寄せた。

「よいしょ」と結羽を太ももに乗せる。

「ダメです、重いから」

「大丈夫です、男なんで、それにいつも眠った結羽先生を引き上げてるんで(笑)」

「恥ずかしい…」
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