ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
「僕の首に手を回してください」
結羽は言われた通り手を回す。
結羽から優に体を預けてギュッと抱きしめた。
「あの…本当に重かったら無理しないでくださいね」
「わかりました、結羽先生、大好きです」
「わ、私もその、気になってて、す、す……」
「ん?す?」
「好きかも……です!いや〜やっぱり恥ずかしい」
「アハハハっ」
優は結羽の頭を撫でるともう一度さっきより長いキスをしたのだった。
すると結羽から抱きしめて優の首にスリスリと自分の頬を擦り寄せてくれた。
あー、もう可愛いな(笑)
「シャンパンは婚約のお祝いをしようと持ってきました」
「それでシャンパンだったんですね、でも私が断ったら?」
「自信はありました、だって嫌ならこんなにご飯も一緒に食べないし潰れるまで呑まないでしょう?」
「一緒にいて楽しいです(笑)」
もう一度結羽は優にスリスリとすると離れた。
料理作るから待っててと結羽に言われソファにいると卓からの着信が入った。
「結羽先生、ちょっと電話してきます」
「あっ、はい」
階段を降りながら卓の電話に出る。
「どうした?」
「あー、すみません…あの帰りたくないと…」
「理由は?」
「それが親と喧嘩をしたらしくて…」
「喧嘩?」
「昨日まで話してなかったみたいで朝、こっちに来ると言ったら喧嘩になったみたいです」
「遊びに来るくらいで喧嘩になるか?」
「それが……」