ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい

「おじい様がいらっしゃるのですね」

「はい、でも、もう僕の事は認知症で憶えていません」

「そう…ですか」

「しっかりこれからの事を父と話し合ってきますね、結婚の承諾を貰えたら籍をいれましょう」

「あの……お母様には?」

「多分…会わないというか会えないと思います、実は海外を回っているピアニストなんです」

「凄いですね!」

「僕は家にいて欲しかった…」

あっ、そうか

「すみません」

「あっ、いえ、結羽先生が謝る事じゃないですよ、僕の家がおかしいんです」

だから夏休み明けにはデートとかしたいですと結羽に告げた。
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