ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
朝、いつものように呑みすぎでソファベッドで寝ていると卓が部屋を訪ねてきた。
2階に上がると2人で寝ている。
「うわっ、また呑んでる、2本も空けてるし」
優が声に反応した。
「うーん、卓か、邪魔すんな」
優は結羽を抱きしめたまま喋っている。
「お前彼女は?」
「駅まで送ってきた」
「一緒に寝たのか?」
「俺はソファで寝たよ」
「よく我慢したな……眠っ」
優はだるそうに起き上がった。
「多分その子は卓なら何もしないだろうと誘ったんだと思うぞ」
「うん、友達だろうなって、彼女の話を聞いてると思った、それでいいと思ってる、好きとは違う…」
「うん」
優は卓の頭をポンポンと優しくなでた。
新商品があったのでお土産置いとくんでと卓は言った。
そしてレンタカーを返してきますと結羽の部屋から出ていった。
ふぅと深呼吸をした。
「あっ、起きてましたか?」
丸い瞳にじーっと見られていた。
可愛いな(笑)
「卓の相談に乗ってくれてたんですね」
「まぁ……あまり役に立たなかったですけどね」
「そんな事ないと思いますよ、友達もいるのにじょう先生に相談するのは信用してると思います」
「……頼られると嬉しいですね、自分を必要とされるって僕にとっては凄く嬉しい」
顔洗ってきますと優は下へ降りていった。
2階に上がって行くと結羽はキッチンに立っていた。
『いただきます』
昨日呑みすぎたので今朝は卵雑炊とお漬物が出てきた。
「あ〜、胃に優しいです」
「朝昼兼用になっちゃいましたね(笑)」
「寝すぎたので全然OKです(笑)」
この日2人はのんびりした1日を過ごした。