ぽっちゃり年上保育士に心の底から癒されたい
2日目 仲間入り
2日目の朝、昨日はギリギリだったので園に早めに到着した優
「あれ?エプロンがない…」
昨日ここに掛けて帰ったはず…えっ、どうしよう、誰かが片付けたのかな
椅子の下とかを探してみる。
「じょう先生どうしましたか?」
千景先生がキョロキョロしていた優に話かけてくれた。
「エプロンがないんです」
「あー、エプロンなら結羽先生が昨日持ってましたよ」
「結羽先生が?」
「まだ来てないから待ってみれば?先に教室に行ってるわね」
千景先生は職員室から出ていった。
えーっと、結羽先生が来るまで僕はどうすれば?
まだ2日目、何をどう動いていいかわからない、とりあえずコスモス組へ行こうとドアを開けると「キャッ」と結羽が飛び込んで来たのだ。
「大丈夫ですか?」
「あっ、はい、すみません」
優は結羽の背中に手を回して支えていた。
柔らかい肌の感触が手に伝わってくる。
女性ってこんなに柔らかい人もいるんだ。
無意識に背中をさすっていて「あの」と結羽の声が聞こえた。
「あ、すみません、どうぞ」
入り口から避けて結羽を中に入れる。
「じょう先生、ごめんなさい、これ…」
結羽のカバンからエプロンが出てきた。
「あっ、探してたんですよ」
「すみません、勝手に持って帰ってしまって」
結羽は綺麗にたたんであったエプロンを優に渡す。
「えっ、名前が、ある…」
「早くじょう先生の事を覚えてもらいたくて、みんなエプロンに名前を貼ってるんです」
「あー、そうですね」
「あの、最後の日はワッペン剥がしますのでよかったら4週間つけていてください」
優はエプロンをつけた。
「ありがとうございます、じゃあ先に教室に行ってます」
「お願いします」
優はエプロンをつけてコスモス組に行った。