頑張れ、食堂委員会

「花山ー! お前のその喋り方をどうにかしてくれー。お前、日○人だろ?!」

俺の肩に肘を置いたまま、陸が花山に言った。

「どうにかと言われても、無理デスネー。佐々木くん。僕はアメ○カ人ネー」

「何処が?! お前、しっかり花山太郎って名前じゃないか!」

「ソレ、戸籍上の名前デース。魂の名前がダンデライオン・フラワーマウンテンっていいマ〜ス」

僕のこと、ライオンって言って下サ〜イと花山は言いながら、爽やかに笑う。
横で陸の顔が引きつった。

「いや、フラワーマウンテンってお前、まんま花山じゃん。しかも、ダンデライオン……」

何とかツッコミを入れようとする陸だが、最後まで言えずに言葉を失った。

「日○語でタンポポだな」

陸の言葉を接いだつもりはないが、俺は口を開いた。
何とも庶民的な名前に、思わず俺も何か言いたかったからだ。

「オォー! 時田君! アメ○カ語、分かるのデスカー?!」

わざとらしいオーバーな動きで花山は驚いた。
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