ルイーズの献身~世話焼き令嬢は婚約者に見切りをつけて完璧侍女を目指します!~
その後、地下の一室で取り調べをされたクレメント兄妹の叔母と娘のキャサリン。リオンとシオンに問い詰められた二人は、辺境伯爵家で行った悪事を洗いざらい話したようだ。
執拗なほどにリリーを目の敵にしていた叔母は、自分の姉にそっくりなリリーの存在自体が気に入らなかったそうだ。そこで、自国(隣国ロードリアス王国)の有力貴族から渡された〈呪いの宝石〉を使い、リリーを排除した後、リオンとレアのいない隙に自分がクレメント家に入り込むという策略を持っていたようだ。その為に、侍女を買収し、当主が遠征で留守をしていたところ狙って仕掛けてきた。
レアの部屋には、ルイーズとレア、そしてエリーとリアムの四人がソファーに座りながら話しをしている。リリーがお昼寝をしている姿を視界に捉えながら、レアが三人に取調室で交わされた話を聞かせていた。
「レアさんのお母様を恨んでいたということですか?」
「そのようだ。叔母は最後まで...ここに嫁いでくるのは自分だったと叫んでいたようだ」
エリーに問いに答えるレア。
「隣国の有力貴族とは?」
「隣国の侯爵家だそうだ。その侯爵家と、この国の伯爵家にどうやら繋がりがあるようで、今調査中らしい」
「この国の伯爵家……」
「その伯爵家には一人娘がいるんだが、この国の王族の血を引いているそうなんだ」
「王族? どなたのお子様ですか?」
「調査が終了するまでは、断言できないが……、第三王女の孫に当たるらしい」
「「「エッ!」」」
「第三王女は、幽閉中に赤子を産み落とし、儚くなられたそうだ。そして、その赤子は隣国と繋がりのあるこの国の伯爵家に引き取られた。今回、その赤子の娘に当たる伯爵令嬢が、王立学園で新たな問題を引き起こした。見目の良い男子が数人、その娘に籠絡されていたらしい。その中には、第二王子と……、ルーちゃんの元婚約者の男爵子息もいたそうだ」
執拗なほどにリリーを目の敵にしていた叔母は、自分の姉にそっくりなリリーの存在自体が気に入らなかったそうだ。そこで、自国(隣国ロードリアス王国)の有力貴族から渡された〈呪いの宝石〉を使い、リリーを排除した後、リオンとレアのいない隙に自分がクレメント家に入り込むという策略を持っていたようだ。その為に、侍女を買収し、当主が遠征で留守をしていたところ狙って仕掛けてきた。
レアの部屋には、ルイーズとレア、そしてエリーとリアムの四人がソファーに座りながら話しをしている。リリーがお昼寝をしている姿を視界に捉えながら、レアが三人に取調室で交わされた話を聞かせていた。
「レアさんのお母様を恨んでいたということですか?」
「そのようだ。叔母は最後まで...ここに嫁いでくるのは自分だったと叫んでいたようだ」
エリーに問いに答えるレア。
「隣国の有力貴族とは?」
「隣国の侯爵家だそうだ。その侯爵家と、この国の伯爵家にどうやら繋がりがあるようで、今調査中らしい」
「この国の伯爵家……」
「その伯爵家には一人娘がいるんだが、この国の王族の血を引いているそうなんだ」
「王族? どなたのお子様ですか?」
「調査が終了するまでは、断言できないが……、第三王女の孫に当たるらしい」
「「「エッ!」」」
「第三王女は、幽閉中に赤子を産み落とし、儚くなられたそうだ。そして、その赤子は隣国と繋がりのあるこの国の伯爵家に引き取られた。今回、その赤子の娘に当たる伯爵令嬢が、王立学園で新たな問題を引き起こした。見目の良い男子が数人、その娘に籠絡されていたらしい。その中には、第二王子と……、ルーちゃんの元婚約者の男爵子息もいたそうだ」