ルイーズの献身~世話焼き令嬢は婚約者に見切りをつけて完璧侍女を目指します!~
授業の後、クラスミーティングを終えた二人は生徒会室に向かっていた。先ほどまでは緊張した表情を浮かべていた二人だが、久しぶりに訪れた淑女科の教室を見て、懐かしくなったようだ。淑女科を離れてからまだ一年も経ってはいないが、侍女科に移ってからの半年を、無我夢中で過ごしてきた二人には安心できる場所なのだろう。しかし、廊下でのおしゃべりが禁止のため、二人は無言の会話を楽しみながら歩いて行く。階段を昇り、二階の一番奥の部屋にある生徒会室に着いたようだ。
ドアをノックしてから、名乗る二人。
「失礼いたします。侍女科のエリー・シャロンです」
「同じく侍女科のルイーズ・ブランです」
「どうぞ、入って」
部屋の中からは、エリザベスの返事が聞こえてきた。ドアを開けて部屋に入ると、レアがソファーから立ち上がり、二人に声を掛けてきた。
「急に呼び出して申し訳ない。こちらに座ってくれ」
勧められたソファーに二人並んで腰かけると、エリザベスが紅茶を出してくれた。
「今日は急にごめんなさいね。二人とどうしてもお話がしたくてお呼びしたの」
「大丈夫です。お気になさらないでください」
「それで、ご用件は?」
素の状態で答えるルイーズと、どこか懐疑的な態度のエリーに微苦笑を浮かべるエリザベス。斜め向かいのソファーに座り、その様子を見ていたエマが口を開いた。
「ルーちゃん、エリー 今日は急に呼び出すようなことをしてごめんなさい。二人にどうしても話したいことがあって来てもらったの。いいわね、リザ。私が話すわよ」
「ええ、お願いするわ」
いつになく真剣な表情のエマを見た二人は、これから話す内容が重要なことなのかとエマが話始めるのを緊張した面持ちで待っていた。
ドアをノックしてから、名乗る二人。
「失礼いたします。侍女科のエリー・シャロンです」
「同じく侍女科のルイーズ・ブランです」
「どうぞ、入って」
部屋の中からは、エリザベスの返事が聞こえてきた。ドアを開けて部屋に入ると、レアがソファーから立ち上がり、二人に声を掛けてきた。
「急に呼び出して申し訳ない。こちらに座ってくれ」
勧められたソファーに二人並んで腰かけると、エリザベスが紅茶を出してくれた。
「今日は急にごめんなさいね。二人とどうしてもお話がしたくてお呼びしたの」
「大丈夫です。お気になさらないでください」
「それで、ご用件は?」
素の状態で答えるルイーズと、どこか懐疑的な態度のエリーに微苦笑を浮かべるエリザベス。斜め向かいのソファーに座り、その様子を見ていたエマが口を開いた。
「ルーちゃん、エリー 今日は急に呼び出すようなことをしてごめんなさい。二人にどうしても話したいことがあって来てもらったの。いいわね、リザ。私が話すわよ」
「ええ、お願いするわ」
いつになく真剣な表情のエマを見た二人は、これから話す内容が重要なことなのかとエマが話始めるのを緊張した面持ちで待っていた。