会えないままな軍神夫からの約束された溺愛
15 後悔
「ブランシュは、何が好きなんだ?」
「私が、何が好き……ですか?」
アーロンが帰って来て数日後、朝食時に夫に質問され、彼が何を聞きたいのかよく理解出来なくて、私は首を傾げた。
将軍職にあるアーロンは、戦勝して帰って来てからというもの何日経っても忙しい。
戦争の後処理や、その後に国家間で交わす重要文書などにも彼は関わるらしく、時間に追われる多忙な日々が続いていた。
「ああ……日々、好む食事だったり、なんでも良い。教えてくれ」
アーロンは帰ってきた日以来、私の前で誰かを怒鳴りつけたりすることはなかった。
今思えば、彼だって一年振りに帰って来たら、信じられない事態が起きているのを見て、大きく混乱していたのだろう。
夜会で妻が扇情的なドレスで、再婚相手を探したり……今思うと、本当に恥ずかしいことをしてしまった。
けれど、あの時の夜会に居た面々は、私に火遊びを持ちかけて来るなんて、絶対に有り得なさそうだった。
あの時の怒り狂ったアーロンを見れば、そんな気持ちはどこかに吹き飛んでしまうはずよ。
「……そうですね。私の好物ですか」
私は答えを待っている夫に、ここで何を言うべきか迷った。
「私が、何が好き……ですか?」
アーロンが帰って来て数日後、朝食時に夫に質問され、彼が何を聞きたいのかよく理解出来なくて、私は首を傾げた。
将軍職にあるアーロンは、戦勝して帰って来てからというもの何日経っても忙しい。
戦争の後処理や、その後に国家間で交わす重要文書などにも彼は関わるらしく、時間に追われる多忙な日々が続いていた。
「ああ……日々、好む食事だったり、なんでも良い。教えてくれ」
アーロンは帰ってきた日以来、私の前で誰かを怒鳴りつけたりすることはなかった。
今思えば、彼だって一年振りに帰って来たら、信じられない事態が起きているのを見て、大きく混乱していたのだろう。
夜会で妻が扇情的なドレスで、再婚相手を探したり……今思うと、本当に恥ずかしいことをしてしまった。
けれど、あの時の夜会に居た面々は、私に火遊びを持ちかけて来るなんて、絶対に有り得なさそうだった。
あの時の怒り狂ったアーロンを見れば、そんな気持ちはどこかに吹き飛んでしまうはずよ。
「……そうですね。私の好物ですか」
私は答えを待っている夫に、ここで何を言うべきか迷った。