アイビーは私を放さない
メルキオールさんに出来上がった花束を見せる。メルキオールさんは笑顔で花束を受け取った。
「ありがとうございます。とても綺麗だ。美月さんに作ってもらえてよかった」
これでもかと思うほど褒められ、私は嬉しさを通り越して恥ずかしくなってしまう。いつもこうだ。メルキオールさんはこれでもかというほど褒めてくれる。私よりバーバラさんやエリックさんの方が花束作るの上手だと思うんだけどな……。
(お母さんたちにもこんなに褒められたことなかったな……)
あとはメルキオールさんを見送るだけ。そう思っていた私だったけど、メルキオールさんは帰らなかった。少し迷ったような顔をした後、何かを決意したかのように私の手をそっと握った。周りの視線が突き刺さる。
「あっ、あの!私の手、そんなに綺麗じゃ……」
慌ててそう言った私に、メルキオールさんは優しく微笑んだ。そして潤った唇がゆっくりと動く。
「よければ、私とデートしてくれませんか?」
私の心臓が、ドクンと大きく跳ねた。
「ありがとうございます。とても綺麗だ。美月さんに作ってもらえてよかった」
これでもかと思うほど褒められ、私は嬉しさを通り越して恥ずかしくなってしまう。いつもこうだ。メルキオールさんはこれでもかというほど褒めてくれる。私よりバーバラさんやエリックさんの方が花束作るの上手だと思うんだけどな……。
(お母さんたちにもこんなに褒められたことなかったな……)
あとはメルキオールさんを見送るだけ。そう思っていた私だったけど、メルキオールさんは帰らなかった。少し迷ったような顔をした後、何かを決意したかのように私の手をそっと握った。周りの視線が突き刺さる。
「あっ、あの!私の手、そんなに綺麗じゃ……」
慌ててそう言った私に、メルキオールさんは優しく微笑んだ。そして潤った唇がゆっくりと動く。
「よければ、私とデートしてくれませんか?」
私の心臓が、ドクンと大きく跳ねた。