【完結】雪溶けの契約結婚

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調月さんは言う。

進藤…護…!?

その名前を聞き、ハッとする。
あの進藤くん?

そう、私は中学生の頃、公立小学校から急に有名私立に入れられ、クラスメイトと馴染めずにいじめを受けていた。
その時、愛人の子供として、同じくいじめを受けていたのが、進藤くんだ。

私と進藤くんは仲良くなり、2人で手を握ってどんないじめにも耐え抜いた。

そして、将来を…

もう、忘れかけていた記憶だった…

「僕はあなたの為に死ぬ思いで努力して、調月グループの一翼を担うまでになったんです。
それなのに…
あなたは、僕のことなどすっかり忘れて…」

進藤くんは言う。

「だからって…!
こんなやり方間違っているわ!」

「構いません。
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