【完結】雪溶けの契約結婚

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一応ディナーを用意させていますけど、もう冷めてるかもしれません。
どこかに食べに行きますか?」

調月さんはワイングラスを少し回して言った。

「いいえ、できればここで食べたいです。
電子レンジがあるなら私が温め直します。」

「そうですね。
電子レンジは確かあったはずです。」

という訳で、簡単に温め直して、調月さんとディナーを食べた。

「そう言えば…」

「はい。」

「契約内容にあえて入れませんでしたが…
その、分かっていますよね…?
夫婦になると言う事は…」

「分かりやすく言うと?」

何の話か、分からない。

「夜の話です。」

「よ…る…」

私はやっと何の話かわかった。
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