【完結】雪溶けの契約結婚

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「何ですか?
そんなに驚く事も無いでしょう?
ITだけでは無い、僕の業種は多岐に及ぶ、と前言いませんでした?」

調月さんは言う。

「だ、え、でも…」

私は言葉にならない。

「わ、わざわざ私の会社を買収する事無いでしょ!」

やっと言えた。

「あなたが居るとは知りませんでした。ニコッ」

いけしゃあしゃあと調月さんは言った。

「嘘でしょ!
じゃあ、どうして私が秘書なんですかっ!?
てゆーか…
他の秘書さんは…?」

「僕の秘書はあなた1人で十分ですよ。ニコッ」

「だぁかぁらぁ!
知ってたでしょ!
私の会社だって!!!」

「知りません。プイッ」
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