【完結】雪溶けの契約結婚

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「いえね、ここに承認待ちの書類があるんですけど、コレって僕が承認するんですかね???」

「当たり前でしょ…
社長がしなくて、誰がするんですか?
幽霊がハンコ押してくれますか?」

「うーーーーーん…?」

「次は何ですか?」

「僕はIT会社社長です。」

「?
知ってますよ?」

「化粧品の事なんて、さっっっぱり分かりません!!!」

「…はぁぁぁぁあああ!?」

私の声がまた社長室に響き渡ったのは、言うまでも無い。

「じゃ、どーして、買収なんかしたんですかっっっ!?」

「とにかくあなた手伝ってください。」

「秘書に社長業務を頼む社長がどこに居るんですかっ!?」

私は鬼の顔で言う。
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