【完結】雪溶けの契約結婚

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次の日、朝食を食べ会社へ行く準備をすると、リビングに降りた。

「おはよう御座います。ニコッ」

調月さんは笑顔で言った。

「…おはようございます…」

「朝から不機嫌なの、やめてくれません?」

「私の会社を買収するなんて、やめてくれません?」

「それはもう終わった事でしょう?」

「家でも一緒なのに、会社でも一緒、なんて見張られてる気分です。」

私は腕時計をはめながら言う。

「見張ってるんですよ。ニコッ
冗談はさておき、この契約結婚ではあなたの浮気は厳禁ですから。
別に一緒の会社でも問題無いでしょう?

それとも何かやましい事が…?」

調月さんは私に近づき、耳元で囁いた。
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