【完結】雪溶けの契約結婚

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「近すぎます!

やましい事なんて、ないわ!
あなたのせいで昨日彼氏とも別れたんだから!」

私は本気で怒鳴ってしまう。
それを言われたら流石に頭にくるのだ。

「婚約者が近いのが問題ありますか?

それは賢明な判断でしたね。
そんなに大きな声で言わなくても聞こえていますよ。

ケンカはやめましょう。
一緒に会社に…」

「出勤ぐらい1人にしてください。

偽りの婚約者でしょう?
今私に触ったら、あのビルのフェンスを乗り越えるわ。
本気よ。」

私は言う。

「…すいませんでした。
嫌がるあなたに触れる事が出来るほど、僕は図太くありません。

この結婚に愛は無いと言いましたが…
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