【完結】雪溶けの契約結婚

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私は1人電車に乗り出社した。
本当にその時間だけが、私が1人で居られる時間だった。

そして、意を決して出社。
タイムカードを押した。

秘書室に向かうと、コーヒーを淹れて調月さ…じゃない、社長に持っていった。
すると、社長は相変わらず書類と睨めっこしている。

「うーーーーーん…?」

「今度はどうしたんですか?
社長。
そんなに睨んだら書類に穴が開きますよ。」

「いっそ、穴でも開いてくれたら助かるんですけどね。」

社長は言う。

「はぁ……」

大きなため息を付いて書類を社長から取り上げた。

「なんだか、ヒンドゥー語のような難解な言葉が多用してあるんですよ。
ね?ね?」

社長は言う。
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