【完結】雪溶けの契約結婚

54

クリーニング店に着くと、店員さんに上着をお願いした。
すると、すぐに店員さんが私を呼び止めた。

「お客様、ポケットに名刺が入っておりますが…
そちらも処分されますか?」

「あ、いえ。
ありがとうございます。
貰います。」

私は言って名刺を受け取った。

ふと、その名刺を見ると…

あの闇金、サンケイ社の社長の物だった…

なぜ、調月さんがサンケイ社の社長の名刺を?

そう考えたが、1億円を持って行ったのだ。
名刺交換ぐらいはするのだろう。
調月グループの社長だし。

そう思った。

しかし、その裏面を見た時…

私には衝撃が走った…

そこには…











『調月社長、いつもご贔屓ありがとうございます。』
< 54 / 104 >

この作品をシェア

pagetop