【完結】雪溶けの契約結婚

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「あなたが全て計画したのね…」

私はそう呟いた。

「さて、それはどういう意味でしょうか?」

「とぼけないでっ!
最初からサンケイ社とグルで私を陥れたんでしょう!?

父は…
父はどこに居るの…?」

私はハッとする。

「あぁ、あの金に薄汚い父親の事ですか…
3000万あげると言ったら喜んで協力してくれましたよ?フフフ…

あなたの価値が3000万だなんて、安く見られたものですねぇ。
今頃南国にでも行って悠々自適に楽しんでるんじゃ無いですか?」

調月さんは軽蔑するようにそう言った。

「どうして…
そう、どうしてなの…!?

なぜ、私にそこまで執着するのよ!」

私は怒鳴っていた。
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