【完結】雪溶けの契約結婚

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「なぜ?
あなたはそんな事も聞かなければ分からないのですか?

僕はあなたを愛して…」

「やめてっ!!!
私をお金で手に入れようとしているくせに…
愛してるですって!?

笑わせないでよっ!」

私は興奮しっぱなしだった。

「お金で物を買っても非難されないのに、人を買ったら非難されるんですか?
僕はあなたを手に入れる為に、相応のお金を支払ったはずです。
そうでしょう?」

「あなた…
おかしいわよ…」

私は青ざめる。

「さぁ、タワーマンションに着きましたよ。
帰ってから、お説教の続きを聞きましょう。

僕はどこにも逃げませんから、思う存分罵倒してください。」

「帰りたく無いと言ったら…?」
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