【完結】雪溶けの契約結婚
64
私は部屋に鍵をかけて閉じこもった。
ありがたい事にシャワー室とトイレは付いている。
食事?
食べずに死ねば良い。
本気でそう思った。
私は羽をもぎ取られ、籠の中に入れられた小鳥だった。
もう、大空に戻る事は出来ない…
悔しくて、情け無くて、腹が立って、泣けてきた。
あの時落ち着いて警察に通報していれば…
こんな事にはきっとならなかった…
もう1度あのビルに上ったら今度こそは死ぬだろう。
本気でそう思った。
「江波さん?
鍵開けてください。」
「嫌よ!
入ってこないで!」
しかし、スペアキーを彼が持っていないはずもなく、調月さんはガチャリとドアを開けた。
私は枕を彼にぶん投げる。
ありがたい事にシャワー室とトイレは付いている。
食事?
食べずに死ねば良い。
本気でそう思った。
私は羽をもぎ取られ、籠の中に入れられた小鳥だった。
もう、大空に戻る事は出来ない…
悔しくて、情け無くて、腹が立って、泣けてきた。
あの時落ち着いて警察に通報していれば…
こんな事にはきっとならなかった…
もう1度あのビルに上ったら今度こそは死ぬだろう。
本気でそう思った。
「江波さん?
鍵開けてください。」
「嫌よ!
入ってこないで!」
しかし、スペアキーを彼が持っていないはずもなく、調月さんはガチャリとドアを開けた。
私は枕を彼にぶん投げる。