【完結】雪溶けの契約結婚

67

私はそれから3日間部屋に閉じこもり、ほとんど食事も取らず眠り続けた。
この悪夢が覚める事を願って…

だけど、悪夢のような現実は変わる事はなかった。

4日目の朝、調月さんは朝食をトレーに乗せて私の部屋に運んできた。

「要らないわ…」

「あなたね、ほとんど食べて無いでしょう?」

「あら、優しいのね!
そうよね!
私が死んだら困るものね!」

私は嫌味を言う。

「食べないなら、抱きますよ?」

「いただきます!」

私はキノコのリゾットとオムレツを食べた。
お腹が空いていたのか、ペロリとたいらげてしまった。

餓死することは難しそうだ…

「はい、良く食べましたね。」
< 67 / 104 >

この作品をシェア

pagetop