【完結】雪溶けの契約結婚

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こうして、ドレス試着から解放されて、私は5着ものドレスを買った。
訂正、買ってもらった…

くたくたになってリムジンに乗ると、調月さんは言った。

「ねぇ、まだ、お昼前ですし…」 

「えぇ、だから?」

つい、冷たくあしらってしまう。

「その…あなたさえ良かったら、デートしませんか…?」

「私が…あなたと…デートするわけ…?」

「えぇ、このままタワマンに帰るより、少しは気分転換になるかも…と思いまして…」

「………」

正直、この人とデートなんてする気分じゃなかった。
だけど、あのタワマンも息がつまる。

その時!
私は閃いた!

良いこと思いついちゃったぁ❤︎
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