【完結】雪溶けの契約結婚

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「ねぇ、デートしてもいいわ。」

「良かった!
どこでも好きな所に…」

「ただし、条件があるの…」

「条件…?」

「えぇ、簡単な事よ。ニコッ」

私は天使の微笑みで調月さんをその気にさせる。

「私達が今からするのは、ただのデートじゃないわ。」

私は言う。

「ほぉほぉ。
と言うと?」

調月さん。

「名付けて、『究極の貧乏デート!』」

「えぇぇぇぇぇ!?」

調月さんの声がリムジンに響き渡ったのは、言うまでもない。
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