【完結】雪溶けの契約結婚

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「江戸川区でリムジンって言うのも、何か違う気がしましてね。
はぁ…
僕がこんな貧乏な車に乗るなんて…」

「あら、リムジンよりも素敵だわ!」

そんな訳で、買い出しに向かった。

「あ、調月さん、そのスーパーですよ?」

「えぇ!?
ここって激安スーパーじゃ…
あっちに高級なスーパーが…」

「いいから、駐車場入って!」

という訳で買い物がスタートする。

「調月さん、カゴ持ってこなきゃ。」

「…あのカゴ消毒除菌してありますか?」

「ぐだぐだ言わずに持ってきて!」

「りんごはぁ~?
と、あったあった!」

私はりんごに手を伸ばす。

「こっちに一玉600円のおりんごがありますけど…」
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