隼翔くんの好きな人
「行ってきます」
返事がないと分かっていながら挨拶をして家を出る。
もう10月だけど、未だ鋭い日差しに目を細めた。
うん。今日も良い天気。
同じ制服を着た人達とすれ違うけれど言葉を交わすことはなく、結局一度も口を開かずに学校に着いてしまう。
いつも通り教室には向かわない。
玄関で靴を脱ぎ、渡り廊下を歩いて特別教室が集まる南校舎に来た。
その最上階にある図書館が、私のお気に入り。
図書館の中は今日も今日とて誰もいない。
週に2日だけ司書の先生が来るけど、今日は私だけだ。
一応図書委員会なんてものもある。
でも今は週一回放課後に本の整理をする程度で、貸し出しは借りる人が自分でできる。
鞄から取り出した本を返却処理してから新しい本を手にとってお気に入りの窓際の席に座った。
時間ギリギリまで読書して、朝のホームルームに間に合うように教室へ向かった。
返事がないと分かっていながら挨拶をして家を出る。
もう10月だけど、未だ鋭い日差しに目を細めた。
うん。今日も良い天気。
同じ制服を着た人達とすれ違うけれど言葉を交わすことはなく、結局一度も口を開かずに学校に着いてしまう。
いつも通り教室には向かわない。
玄関で靴を脱ぎ、渡り廊下を歩いて特別教室が集まる南校舎に来た。
その最上階にある図書館が、私のお気に入り。
図書館の中は今日も今日とて誰もいない。
週に2日だけ司書の先生が来るけど、今日は私だけだ。
一応図書委員会なんてものもある。
でも今は週一回放課後に本の整理をする程度で、貸し出しは借りる人が自分でできる。
鞄から取り出した本を返却処理してから新しい本を手にとってお気に入りの窓際の席に座った。
時間ギリギリまで読書して、朝のホームルームに間に合うように教室へ向かった。
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