芸能界✕学園で超愛されてます!?
「最高に美しく、最高の実力を持つ、新世代女優!!」
新聞一面を飾る、大きな見出し。

・・・そこには、誰もが見惚れる様な、綺麗な女の子の写真も載っていた。
彼女の名は、「しずく」。

その美貌と演技力、バラエティ力で、
芸能界で唯一無二の存在だ。



ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。



演技の練習はほんっとに楽しいの。
嬉しい、悲しい、寂しい、怒り。

それを、細かな表情と、言葉で伝えるお仕事。

勉強も運動もできなかった私が変わったのは、
12歳の頃、スカウトされた時だったかな。

芸能事務所に入って、初めて小さな役に挑戦したの。
それが、本当に楽しかったから・・・!!

今でも、演技だけに没頭して・・・。

そう、「演技だけ」に・・・。



ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。



早乙女雫。私立百合浜高校1年生。

百合浜高校は、いわゆる、
「芸能人の子が通う高校」。
もちろん、一般生徒もOK!

私は芸能科っていうのに入ってて。
もちろん、勉強も運動もするよ!!
だけど、殆どが、演技・発声・ダンスとか!!

勉強ダメダメの私には、本当に向いてるなぁって思う。

とんっ

「・・・おはよう、雫」
いきなり、後ろから低めの綺麗な声が聞こえた。
     ・・・
「・・・結城ちゃん!」

「今日もかわいーね。」

髪を優しく撫でられる。
その行為に、たくさんの人の視線が向けられた。

「・・・美女とイケメンが絡んでる〜!!!」
「ヤバ!カップルかなぁ?」

他校の女子生徒さんだ。
でも、結城ちゃんは・・・

「まーた、勘違いされてる。」

そう、神宮寺結城ちゃんは、イケメンなお顔をした女の子なの。

黒髪ショートヘアをセンター分け。
目は大きいくて、ミステリアスな雰囲気。
背は170cmもあるんだ。

「そういえば、雫聞いた?転校生の話」

転校生??

「その顔だと聞いてないね。
今日、うちの芸能科クラスに
男子5人転校してくるらしいから」

「え、5人も!?」

「噂だと、どこかのグループなんじゃないかって」

へえ…。

「楽しみだね!!」

「・・・雫に変な虫がつかないか、心配だけど」

「ん?」

「ううん・・・」


ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。


学校にて。
朝はずっと転校生の話題で持ち切り。

私も楽しみで楽しみで・・・!
やっと、転校生紹介の時間だっ。

「では、転校生を紹介しますね。」

クラスが熱気で盛り上がる。

私も、すっごくドキドキだ。

「入ってきなさい。」

先生の合図で、扉が開く。

ガラガラガラ・・・

皆の視線は、転校生に釘付けになった。

入ってきた男子達は、思わず見惚れてしまう程、
美しい容姿と、ただ者ではないオーラを醸し出していた。

「一人ずつ紹介してくれるかい?」

すると、紅色のウルフヘアの子が喋りだす。

「獅子川竜牙でーっす!!
皆さん知っての通り、アイドルグループ・「S.S.」のアイドルでーす!」

「S.S.」??

クラス中がざわめく。

「東雲怜伽です。特技は、勉強と・・・人をまとめる力かな」

銀色の髪の、色気のある子だ。

「「百瀬晴と、百瀬秋でーす!」」

双子だと思われる、瓜二つの子。

そして最後。
一番横を見る。

黒髪。
切れ長の目。
顔だけでなく、スタイルも良い。

なんというか、次元が違う。

美しい、かっこいい、だけで表現しきれない。

そして、バチッと彼と目があった。

「・・・!!」

「??」

彼は、私を見て、驚いた様な表情をしてから、
また、前に振り返る。

「涼風 伊織。」

すずかぜ、いおり・・・。

とても、その名前が合っている気がする。

クラスがどっとどよめきで溢れかえった。

涼風さんは、特に人気みたいだ。

「クソ〜!伊織めっちゃ人気じゃん!」
悔しそうに、竜牙くんが涼風さんにそう言う。

「・・・あ゙?」

・・・威圧感がすごい。

「じゃあ、5人は・・・それぞれ空いてる席に座ってくれ」

空いてる席・・・あ、私の隣。

「じゃあ俺、雫ちゃんの隣、もーらい!!」

!!

「よろしくね、雫ちゃん」

「竜牙くん、だよね。よろしくね!」

できる限りの笑顔をする。

「・・・っ、本物やば」

「??」

「ううん、ドラマで見るより倍かわいいなって」
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