過保護な彼はズルくて甘くてやさしくて
プレゼントの紙袋は私の好きなショップのものだと一目でわかり、そわそわしながらプレゼントの正体を確かめることに意識が向けば、結婚がどうのこうのという会話のこともほどよく忘れていく。
「かわいい!」
プレゼントはルームウェアだった。
しかも限定のデザインで、すぐに完売したと聞いていたものだ。
こういう女子の心をくすぐる術はどれくらい女の子と付き合えば身につくのだろう。
嬉しいけれど嬉しい分、つい勘繰って妬いてしまう。
「気に入った?」
「うん、色もこれがかわいいなと思って見てたやつ」
「じゃあ、それ着て今夜は泊まってよ」
「え……?」
「着たとこ見る権利は俺にあるよね」
「……うん」
「脱がす権利も俺にあるよね」
「……うん?」
いや、それはどうだろう?とクエスチョンマークが頭の上に浮かぶ。
けれど龍平くんはこれでもかというくらいにこにこしていて、まるでイエスの返答以外は受け付けておりませんという圧がすごい。
「え……龍平くんにとって私って、恋愛対象……?」
「もちろん」
「キスとか……したいなって思ったりも出来るの?」
「いや、ふつうにしたい。我慢してるっていうか大事にしてただけ」
「それって、いま彼女いないからとか……?」
「いや、いてもいなくても俺は昔から紗也のこと一番に考えて生きてきたから」
突然の大告白に顔がじわじわ熱くなる。
「かわいい!」
プレゼントはルームウェアだった。
しかも限定のデザインで、すぐに完売したと聞いていたものだ。
こういう女子の心をくすぐる術はどれくらい女の子と付き合えば身につくのだろう。
嬉しいけれど嬉しい分、つい勘繰って妬いてしまう。
「気に入った?」
「うん、色もこれがかわいいなと思って見てたやつ」
「じゃあ、それ着て今夜は泊まってよ」
「え……?」
「着たとこ見る権利は俺にあるよね」
「……うん」
「脱がす権利も俺にあるよね」
「……うん?」
いや、それはどうだろう?とクエスチョンマークが頭の上に浮かぶ。
けれど龍平くんはこれでもかというくらいにこにこしていて、まるでイエスの返答以外は受け付けておりませんという圧がすごい。
「え……龍平くんにとって私って、恋愛対象……?」
「もちろん」
「キスとか……したいなって思ったりも出来るの?」
「いや、ふつうにしたい。我慢してるっていうか大事にしてただけ」
「それって、いま彼女いないからとか……?」
「いや、いてもいなくても俺は昔から紗也のこと一番に考えて生きてきたから」
突然の大告白に顔がじわじわ熱くなる。