おねだり上手な羽賀くん。
だから、羽賀くんは..................
私にスルーされるほど。
──────いちご大福に負けたのだ。
私の機嫌が悪くなる原因を作った、
羽賀くんを、気にも止めずにいると。
「ね、由羽ちゃん、もう行こ」
そう言ってお店の前のベンチから、
急に立ち上がって、歩き出す羽賀くん。
でも、これには私も、
素直に、黙っていられるわけもなく..................
「えっ、待って、羽賀くん!」
慌てて追いかけてみるも、
羽賀くんはスタスタと歩いて行ってしまって。
しばらく歩いて、
羽賀くんが立ち止まったところは..................