おねだり上手な羽賀くん。


なんの迷いもなく、
横に動いたクレーンゲームのアーム。



そのアームは、
私が1回瞬きした隙に、今度は縦に動いて。



(取れるわけ、ないのに.........、)



そう心の中で思った直後。



ボトンッと音がして、
取り出し口に落ちてきた景品。



そして...........................



「はい。由羽ちゃん」



飴を持ってるかわいいクマちゃんが、
明らかに、私に差し出され出るのがわかる。



(とっ、取れないと思ってたのに.........っ!)



「〜〜っ、」



例え、羽賀くんが、
私の機嫌を取るためだとしてもカッコよくて。



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