おねだり上手な羽賀くん。
どう話していいかも分からずに、
フッと、羽賀くんから視線を逸らすと............
「ね、いま、〝カッコいい〟って思った?」
私の心を読み取ったように、
ジッと、私を覗き込んでくる羽賀くん。
(〜〜っ、羽賀くんってば、ズルいっ!)
ズル過ぎて、もごもごと口を動かしてみるも。
「〜〜っ、ぅ、そ、れは、」
当然、2年ぐらい片想いしてるだけの私に、
素直に言えるなんて技量は存在せず..................
「.........っ、ほっ、他の子にもしてるくせに、」
私の中のぐだらない、
もやもやしたヤキモチが、その言葉を紡いだ。