おねだり上手な羽賀くん。


ソファーが軋む音がして、
そっと、羽賀くんが立ち上がると............



「最近、由羽ちゃんの様子ヘンだったから、
副会長として、ちゃんと話し聞くべきかと思って」



そう言って、近づいてきて、
なんだか心配そうに私を見下ろしてくる視線。



(〜〜っ、うぅ、やっぱりダメだっ。
羽賀くんと目が合うだけでドキドキしてしまう)



羽賀くんと初めて手を握ってから。



私は、ますます羽賀くんのことが好きだ。



..................たぶん、前とは比にならないぐらい。



だからこそ、
ちょっとぐらい言ってもいい、よね?



いまは、2人きりなわけだし...............っ。


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